「結論から書く」は間違い?見落としがちな冒頭に書くべきこと
こんにちは。青柳です。主婦の友社のWEBメディア「OTONASALONE(オトナサローネ)」で働く女性の肩こりや腰痛に関する記事を執筆しています。素人ライターだった私がプロライターとして執筆することになり、日々学びながら得たライティングの知識と経験をシェアします。
冒頭では、自己紹介を必ずしよう
まさに上記の冒頭で私が書いているように、「この記事を書いている人は誰なのか」ということを明確にしましょう。
これは、毎回、どの記事にも必ず書きましょう。文言はいつも同じで構いません。
「記事は『結論』→『理由』→『まとめ』の順で書く」というのはライティングの正攻法です。
しかし、その前に「まず自己紹介」です。
「こういう背景を持つ私だから、こういう事柄について書いています」ということが最初に分かるだけで、その後に続く内容への期待感や信頼度が増すのです。
ところが、冒頭での自己紹介をやっていない人が、とても多いです。これはとてももったいない。そんな私も、実はやっていませんでした。
この記事の冒頭で紹介した「OTONASALONE(オトナサローネ)」で執筆することになったからこそ、学んだことです。
それまで、私はなんとなく、私のサイトを訪れてブログを読んでいる人は、私が何者であるかを分かっていると思いこんでいました。
でも、SNSやGoogleなどでたまたま記事を見つけて読んでいる人は、書いている人がどんな人なのかを知っていることの方が少ないですよね。
しかも私の記事はしばしば、「男性が書いているのかと思った」と感想をいただくことがあります。ライティングに関する記事ならそれでも構わないのですが、私が行なっているストレッチレッスンは女性を対象としているので、致命的ですよね。
そんなことがあって慌てて写真付きのオーサーズボックスを装着したのですが、これが表示されるのは文章の一番下です。最後まで誰だかわからない状態が続くことになります。
自己紹介文の書き方3ステップ
自己紹介文は以下の要領で書くと簡潔かつ簡単です。
- 挨拶+名前(+職業)
こんにちは。○○です。××をしています。
こんにちは。××をしている○○です。
のような感じです。××は必ずしも書かなくても大丈夫です。その代り、次の2で補てんしましょう。 - 過去の自分と現在の自分
あなたがこの記事を「書ける」根拠となります。
現在のあなたについてだけでなく、過去のあなたについても書くことが重要です。
たとえば、「脱サラして(過去)お店を開業した(現在)」「○○キロから(過去)○○キロにダイエットに成功した(現在)」とかだと分かりやすいですよね。
開業までのノウハウ、あるいはダイエット方法について知っているんだろう、と読者が想像できます。
もちろん、そこまで成功していなくても構いません。「脱サラしてお店を開業しようと準備中」でもよいのです。
さらに言えば、失敗していても構いません。「脱サラしてお店を開業しようとしたけど断念した」だと、むしろ興味深いと思われます。失敗談は参考になるからです。 - あなたが書く記事のテーマ
上記2で書いた「こんな私」だからこそ書けることがあります、というのをアピールしましょう。
あなたが身をもって得た知識と経験だからこそ、一気に記事の説得力が増します。
ちなみに、私は「OTONASALONE(オトナサローネ)」のなかで、働く女性に向けた肩こりや腰痛等の悩みを解決するストレッチやエクササイズの紹介記事を書いています。
その時にいつも使っている自己紹介文が下記です。
「こんにちは。デスクワーク専門ストレッチインストラクターの青柳です。かつて10年以上のデスクワークで身体の不調のデパートだった私が、ゼロから学びなおして知った健康ハックをお伝えします」
あなたに当てはめて構成をそのまま使うと便利ですよ。
自己紹介=ターゲット紹介
前述の自己紹介文は、そのままあなたの記事のターゲットが誰であるかを紹介することになります。
読み手の多くは、記事のタイトルやトップ画像などに興味を持ってあなたの記事に辿り着いています。
でもまだ、その記事が自分にとって役に立つかどうかは半信半疑です。
しかし自己紹介文を読めば、クリックしてすぐに「この記事を書いた人は自分が知りたいことを既に知っていそうだ」「自分が探している情報が得られるかもしれない」と思うことができますよね。
あなたは、あなた自身の持っている知識や経験を記事にするわけですから、
記事のターゲット=あなたの知識や経験を知りたい人=その知識や経験をまだ得ていなかった頃の過去のあなた
ということになるのです。
次回は、「過去の自分に向けて書く」というテーマでその辺りを掘り下げていきましょう。
それまでに、あなたの自己紹介文を決めておいてくださいね。
さぁ、書き出しでつまずいていたあなたの第一歩が実現します。頑張りましょう!
ストレッチインストラクター。13年間のデスクワークの後、ストレッチと体幹運動で重い冷え性と生理痛を克服。デスクワーカー向けのストレッチレッスンをしています。
主婦の友社のウェブメディア「OTONASALONE(オトナサローネ)」でヘルスケアライターとしても執筆中。