ヒートテックよサラバ、冬のボートネックを素敵に着る方法

ユニクロが爆発的に売れたのは、2000年冬のフリースからなんじゃないかと記憶している。それまでは、そういうファストファッションでいったらGAPが人気で、横浜の栄区に住んでるくせにわざわざGAP原宿店でバイトしている友人がいたくらいだ。

私にとってはジーンズメイトとの違いが分からなかったユニクロ。いかにも「カジュアル・ウェア」の店らしく、郊外の国道沿いなんかにあるイメージ。それが、 武田真治がサックスを吹きながらCMに出たりして、なんだか一気にオシャレっぽくなった。若い人よ、武田真治は昔、フェミ男と言われて女性人気があったんだぞ。めちゃイけでしか見たことない人、くらいにしか認識してないかもしれないけど。ってめちゃイケももうやってないか。

フリース人気がすごくてジジババも着だしたもんだから、一時は若者が敬遠するようになり、そういえば野菜を売り始めたり迷走していた時期もあったけど、なんだかんだでユニクロは健在である。それはやっぱり、偉大なるヒートテックのおかげだと思う。だって、持ってない人、いないじゃん。

詳しい保温性能とかのヒートなテクノロジーはよく知らないが、よく考えればただのインナーである。ヒートテック以前のインナーはババシャツ一択だった。でもヒートテックはインナーだけど下着じゃない。見えても恥ずかしくないババシャツ。いや、ボーダーとかドットとかの柄入りのものもあったりして、むしろ見えていいやつ。それどころかコーデの1アイテムにしちゃえるやつ。実際のところ、暖かいかどうかより、この点での利便性がヒートテックの新しさだったんじゃないだろうか。

いくら見えてもいいといえど。冬のネックライン問題

あえて見せるなら別にいいのだけど、意図せず見えちゃっているのはやっぱりなんかダサイ。私の持ってるヒートテック、ほとんど灰色だし。

ヒートテックのネックラインは、私の認識している限り、長袖タイプはクルーネック、Uネック、タートルネックの3パターンだ。胸元の開いたニットなんかを着るときは、Uネックのヒートテックを仕込めばいい。VネックのVが深くてヒートテックが見えてしまうときは、ヒートテックの上に見えてもいいキャミソールを着る、というのが私のオリジナル・テクだ。ニットを脱いだら果てしなくダサイが、脱がなきゃわからないのだから問題ないのである。

ところが、一つだけどうしても解決できない問題があった。それは、ボートネックだ。ボートネックのニットを着ると、どうしても肩からヒートテックが顔を出す。これが超絶カッコ悪い。ボートネックの魅力と言ったら横に広く開いたラインからチラッと鎖骨の肩峰端あたりまで見えるところだ。それなのに、横に広く開いた部分にヒートテックがガッツリ居座っていたのでは、もう台無しどころの騒ぎじゃない。それならボートネックなんて着ない方がいい。当然だが、ブラとかキャミとかの肩紐も見えてしまってはダサイ。要するに、肩に何もあってはならない。それが、ボートネック。寒い冬に最もふさわしくない襟首の服なのである。

体温が上がるとオシャレになるぞ

だがしかし!私はこの冬ついにこのボートネック問題を解決することができた。

そう、日々の鍛練のおかげで平熱が上がった私は、ニットの下にヒートテックを忍ばせなくても大丈夫になったのだ!!いやこれは奇跡マジで。去年の冬は、ヒートテックの上に極暖を重ねてたもんね。それが、ボートネックの下にチューブトップだけですよ。あら~、ステキ。でもまぁ、それでどうするんだって話なんですけどね。首元の詰まった服着ればいいじゃんって、そりゃそうなんですけど。別にキメこんで行くところもないし。

昔、会社の先輩で、冬でもストッキングを履いている人がいて、それに秘かに憧れていた。私はといえば、10月にもなればすぐに80デニールの黒タイツを履いていたし、寒さが厳しくなれば300円ショップとかで売っている裏起毛のブクブクしたタイツを履いていた。冬はパンツスタイルもほとんどしなかった。パンツの下にはストッキングを履くしかない。パンツとパンプスをつなぐ足首から黒タイツが出ているのはダサイ。だから、いつもスカートとブクブクの黒タイツ。あれ?結局ダサイじゃないか。

でも、この冬、これもやってやりましたよ。パンツ+ストッキングで足首見せ的なやつね!(ん?むしろこれは生脚でやるのが正解なのか?それはさすがに無理。)で、だからそれがなんなんだって言われたら、まぁなんでもないんですけどさ。だって、嬉しいんだもの。できなかった格好が、できるようになって。あ、メリークリスマス。

とはいえ、冬本番はこれからだ。最高気温が1ケタの日が続くようになれば、私はいとも簡単に土下座してヒートテックを着るでしょう。しかも最近は都内に出ないのをいいことに、自らがズボンの下に黒タイツを履くのを容認する意向である。

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