ガチガチに凝っているのに、痛みがない。それ、気づいていないだけです。

ウェブサイト上でもお知らせしましたが、9月24日に湘南藤沢mama’sさんのイベント「秋のFamilyフェスタ in SAIKAYA2018」に出店させていただきました。

お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。ちょっと遅くなってしまいましたが、この場を借りて心より御礼申し上げます。

ちなみに、これ↓はそのときの模様。同じく出店されていた写真家さんが撮影してくださいました☆ありがとうございます!

1回15分500円というのが手軽に感じていただけたのか、「ぜんぜん凝ってないんだけど、気持ちよさそうだしやってみようかな」という方もわりといらっしゃって、ありがたい限りです。

で、実はそんな方に限って、肩は張ってパンパン、腕は凝り固まってガチガチだったりするのです。

困ってないなら、凝っててもいいんじゃないか

かく言う私自身も、まさに張り・凝りがすごいのに全然気づいていないタイプでした。

別に肩凝りもないし特に痛みもないし、自ら進んでマッサージなどを受ける機会もなかったのですが、たまに旅行先なんかで友達に付き合ってマッサージを受けたりすると、「すごい凝ってますね」と言われます。

しかも、触られるのがあまり好きではないし、揉まれると痛いので、マッサージは嫌いでした。何もしなければ痛くないのに、わざわざ痛い思いをしに行くなんて、何の意味があるんだ、と思っていました。

いまでもその考えは大きくは変わっていません。普段、体に痛みを感じていない人は整体にやってこないでしょうし、むりやり来る必要もありません。

たとえ本当は凝っていようとも、です。

自分は健康だと思っている人に、「あなた、本当は健康じゃないですよ。そのままにしてたら確実に普段から痛くなりますよ」とか言ってわざわざ不健康に仕向ける必要ないですから。

まぁそれに、そんなことを言ったところで聞く耳を持たれないでしょう。だっていま困ってないんですから。

別に、筋肉が凝り固まっていようと、引き伸ばされ過ぎていようと、その人が元気で幸せならいいと思うのですよ。

でも、痛みはないけどストレッチとか興味があって、ということでお越しになるのは大歓迎です。

むしろ、そんな人が増えたらいいな、と思っていつもこのブログをしたためています。

本当は凝り固まっているけどそれに気づけない人が、自分の体に興味・関心を持つことは実はとても大事なのです。

というのも、痛みとは即ち、体からのSOSのサインだからです。

痛みとは、頑張りすぎてる筋肉からの「気づいて」

筋肉に痛みが生じるのは、血行不良による酸素不足が原因です。

体が動かされることによって筋ポンプが生じ、血液が送られます。血液は酸素を運びます。

筋肉を使わなければ筋ポンプが生じず、血行が悪くなり酸素不足になります。

筋肉を使うためのエネルギーを作るには酸素が必要です。筋肉を使いすぎれば運ばれる酸素より使われる酸素の方が多くなって、やっぱり酸素不足になります。

最初のうちは、筋肉も健気に堪えて、頑張って体を動かしたり体を固定したりしているのでしょう。

でも、もう限界!ってとこで、「ちょっと、酸素足りてないけど頑張ってるの、気づいてくれます?」と知らせてくるわけです。

だから体は痛くなるのです。いや、痛くなる「はず」なのです。

痛みに気づかないということは、体からのSOSを無視しているということ。

痛みに気づかない人には、体は別の方法で知らせてくるかもしれません。

冷えがひどいとか、呼吸が浅くて息苦しいとか、寝ても疲れがとれないとか、まぶたや頬がピクピクするとか。

全部、筋ポンプが生じないために起きています。

体はなんとかして気づいてもらおうとしているんです。泣けますねぇ。

なぜ血行が悪いと痛くなるのか?いまさらだけど、痛みのしくみ

まず、痛みとなる刺激があります。たとえば、切るとか刺すとか、超熱いもの触ったとか、あるいは、体の中にある化学物質なんかも痛みの刺激になります。体に害を及ぼすような刺激のため、侵害刺激と呼ばれます。

そうした侵害刺激を、刺激の受容器が受け取り、その受容器が刺激を電気信号に変換して神経を通し、脳に伝えます。それで「痛い」と感じるのです。

痛みとは、体を危険から守るための反応なのです。

これに気づかないって、ちょっとよくないですね。体の危険に気づいていないということですから。

ちなみに、痛みの刺激となる化学物質は、発痛物質といい、血行不良で酸素不足になることで生成されます。

はい、これが、肩こりや腰痛の痛みの原因です。

そう、だから、血行を良くしましょう!

痛みに気づいていない人も、とにかく血行を良くしておけばよいのですよ。(乱暴!)

(なお、発痛物質は必ずしも痛み刺激としてだけの物質というわけではありません。カリウムなんかも、組織の外に出ると発痛物質になります。指を切って「痛い!」と思った時、カリウムが発痛物質となっています。)

興味関心のプライオリティーが問題?

それにしても、なんで痛みに気づかないんでしょう。

たとえば、「ただここに2時間座り続けてください」と言われたら、それはヒマでヒマで、なんとなく首をまわしたり、伸びをしてみたり、そのうちお尻が痛くなってきて右尻を浮かせたり左尻を浮かせたり、するんじゃないでしょうか。

ところが、仕事とか何かに集中していると、同じ姿勢でPCを睨みながら2時間なんてあっという間に過ぎます。

私なんて、名前を呼ばれても気づかなかったり、自分の席の内線が鳴っても気づかない、なんてこともありました。

ほかのことへの興味や関心のせいで、自分の体にまで意識がまわらないのです。

でもそういう人こそ、ひとたび体に興味が向けば、熱心に改善に取り組むでしょう。

そんな、頑張りすぎ屋さん達に、少しでも興味を持っていただけたら最高。そういう次第でございます。

逆に、自分の体に興味津々(?)で、いつもどこか痛がっていたり、いつもとちょっと違うだけで病気を疑ったりしている人もいます。

体の反応に敏感なのはよいことだと思いますが、過敏になってしまうと、自分で痛みを作り出してしまうことにもなりかねません。

ほかのことに気を取られて、体のことを忘れちゃうくらいがちょうどいいかもしれないですね。

これまた、バランスってことでしょうか。「適当」なのが一番なんでしょうけど、難しいですよねー。

ヘアアレンジのやり方とかで「サイドを適当な分量残します」とか言われると、適当って?全体の毛量の何%くらい?となってしまって、結局全然うまくいかないことが多いのですけど。私が残したサイドの髪の量が適当ではなかったのでしょう。

あ、すみません、すごくどうでもいい余談でした。

ところで、実はいまも、触られるのは嫌いです。整体なんぞやっているくせによくもそんなことが言えますな、とお思いでしょう。

私がセルフケアを執拗に(?)オススメするわけは、実はここにもあったりするのです。私自身が、人に施術してもらうより自分でケアする方が好きだからなのです。

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