目元、口元、頬がピクピク引き攣る。予防するには変顔が効果的??
パソコンの作業中に急に目元の筋肉がピクピクと勝手に動いてしまったり、人と話している最中に頬や口元が小刻みに引き攣ったり、そんな経験はありませんか?
なんとか抑えたいけど、止まらない。でも放っておくと、いつのまにか止まっている。あれってなんなんでしょうか。
あれは、血行不良による筋の酸欠なのです。
筋肉が痙攣するのはなぜ?
筋肉が痙攣する、と私たちが言うとき、2パターンの攣り方があると思います。
1つ目は、筋肉がギューッ!と攣って、ギャーッとなるパターン。
2つ目は、筋肉がピクピクしたりプルプルしたりして止められないパターン。
まぁどちらも不愉快ではあります。
1つ目のギャーのパターンは、筋肉の収縮が長く続いて強張った状態になります。
いわゆる「こむらがえり」はこのパターンです。
どうしてそうなるかは、以下の記事でご紹介しておりますので、ご参照ください。
顔のピクピクは、2つ目のパターンですが、こちらは筋肉の収縮と弛緩が速い速度で反復して行われます。
山道を下りた後に前モモがプルプルしたり、重い荷物を持ち続けた時に前腕の内側がプルプルしたりするときも、同じことが起きています。
なぜ、筋肉が収縮と弛緩を高速で繰り返してしまうのか?というと、筋の酸欠状態を解消しようとするからなのです。
(山道の前モモは厳密にいうと酸欠になる過程が異なりますが、酸欠は酸欠なので一緒にします。)
顔の筋肉が酸欠ってどういうこと?
目や口を動かしたり、顔の表情をつくったりするのも、もちろん筋肉です。
目をパチパチさせたり、口をモグモグ動かすとき、筋肉は収縮と弛緩を繰り返します。
筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことは、筋ポンプとなって血の巡りをよくします。
でも、ずっと同じ表情を作っているとき、筋肉は収縮したままになります。
パソコンを睨み続ける、眉間にしわを寄せ続ける、笑顔を張り付けたままにする、そういう時間が長いと、筋肉は収縮しっぱなしで血が送られなくなってしまうのです。
その表情を続けるためには、つまり、筋肉を収縮させ続けるには、筋肉はエネルギーを必要とします。
エネルギーには、血中の酸素が必要です。
酸素を使わなければならないのに、血が送られてこないので酸素もやってこない。
これが、筋肉が酸欠の状態です。
血を送るには、筋肉の収縮と弛緩=筋ポンプが必要です。
そこで、速い速度で筋肉に収縮と弛緩の反復を引き起こすことで、なんとか血を巡らせようとするのです。
これが、「ピクピク」の原因です。
顔の筋肉のこわばりをなくすには「変顔」!
いつも同じ表情ばかりしていると、顔の筋肉がこわばり、血行が悪くなってしまいます。
お顔のマッサージをするのもよいのですが、ここはひとつ、変顔をしてみましょう!
普段だったら絶対にしないような、変な顔をすれば、いつもとは違う顔の筋肉が使われます。
顔中の筋肉をまんべんなく使うことで、顔の筋肉のこわばりがほぐれ、ピクピクするようなこともなくなりますよ。
小顔や顔の引き締めのエクササイズとかでも、眉毛を思いっきり引き上げたり、目や口を大きく開けたり、逆にギュッと閉じたり、普段だったらしないような顔をしますよね。
これは、普段しないような顔をすることで、普段は使えていないたるんだ筋肉を使って引き締め、同時に普段使いすぎている筋肉をほぐすエクササイズなのです。
テレビや雑誌、ネットなどでいろいろな小顔エクササイズの方法を紹介されていると思いますが、どれも似ているようでちょっとずつ違ったりします。
どれが本当に効果があるのか、分からなくなったりするかもしれませんが、正直言ってどれでもよいのです。
顔の筋肉をほぐせる変顔の一つに、こういうのあるよ、と教えてくれているのだと思えばよいのです。
むしろ、自分の顔のことは自分のほうがよく分かっていると思いますので、自分が普段しない顔を探してみてください。思いっきり変顔してみてください!あ、もちろん、お家で。。
友人にフェイシャルのエステティシャンがいるのですが、彼女によると、接客業のお客さんは頬、デスクワークのお客さんは顎の筋肉が硬いのだそうです。
接客業だといつも笑顔でいるから、デスクワークだと無言でパソコンに向かっている時にいつの間にか歯を食いしばっているから、とのことです。
言われてみれば、確かにそうなりますよね。
腰痛や肩こりなど、立ち仕事かデスクワークかでそれぞれのお悩みが出てくるわけですが、顔の筋肉にも仕事の影響があるのですね。
今日も一日がんばったあなたのお顔の筋肉を癒す方法、それは変顔です!
ぜひ今晩から、お手入れのついでにやってみてください♪
ストレッチインストラクター。13年間のデスクワークの後、ストレッチと体幹運動で重い冷え性と生理痛を克服。デスクワーカー向けのストレッチレッスンをしています。
主婦の友社のウェブメディア「OTONASALONE(オトナサローネ)」でヘルスケアライターとしても執筆中。