肩こり、腰痛、膝痛に「湿布」は効果ナシ。湿布に頼りすぎては健康が遠のきます。

腫れて熱を持っているような急性痛は冷やす。慢性痛は血行を良くするために温める。
これは正しい処置方法ですが、だからといって急性痛には冷湿布、慢性痛には温湿布を貼れば効き目があるというわけではないのです。

冷湿布も温湿布も筋肉を本当に冷やしたり温めたりする効果があるのではなく、メントールが冷たく感じたりカプサイシンが温かく感じたりするだけ。そもそも湿布に筋肉の痛みの原因を取り除く力はありません。

イブプロフェンやインドメタシンなどの消炎鎮痛剤が配合されている湿布もありますが、これは痛み止めであって、治ったわけではないことは皆さんご存じでしょう。痛くてどうしようもないときの応急処置としてはいいかもしれないですね。

急性痛の場合に、湿布を貼っていたら数日して痛みが取れたよ、という人もいるかもしれません。これは、自分で体を動かしているうちに直ったのです。湿布を貼っていなくても直ったはずです。※「直す」が「治す」でないのは意図的です。

病は気から。思い込みで痛みが出たり消えたりする

慢性痛の場合で、湿布を貼っていると痛みが軽いのよ、という人がいるかもしれません。

これは、そう思い込んでいるだけ。

私も生理痛がひどいときにロキソニンを服用したところ、錠剤を飲み込んで喉を通り過ぎた瞬間に、それまでの痛みが嘘のように消えたことがあります∑( ̄Д ̄;) いくらロキソニンは効き目が速いからって、胃で吸収されるより早く効くはずがありません笑。
たぶん、鎮痛剤だと言って渡されたフリスクを飲んだとしても、同じように痛みが消えたでしょう。いわゆるプラセボ効果ですね。

思い込みだろうと湿布を貼っていれば慢性痛が軽くなると言うのなら、貼りたきゃ貼ればいいんじゃないの、と個人的には思います。貼り続ければ皮膚がかぶれたりするかもしれませんが、それより痛み軽減の「効果」を選んでいるわけですし(鎮痛薬入りは連用しない方がいいと思いますが)。
ただ、いつまで貼り続けますか、ということですね。

「湿布を貼っていないと、いつもより痛い」というのはよろしくない

そもそも効果のないものを貼っていないだけなのだから、何も変わらないはずなのです。自分で勝手に痛いと思い込んで、本当に体に痛みがでてしまう。でも、そういうことって湿布に限らずありますよね。自分で自分に暗示をかけてしまう。良い暗示ならどんどんかけたいところですが、悪い暗示はかけたくないものです。

セルフケアも同じです。毎日やった方がいいからって、毎日やらなければいけない決まりがあるわけでもありません。昨日やらなかったせいで今日は調子が悪いに決まってる、なんて思わない方がいいのです。

 

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