指先が冷えるときにオススメの手の運動。手を思いっきり開いて温める
朝晩はけっこう冷えるようになってきました。
冷え性の人にとっては寒い季節は本当につらいですよね。
特につらいのは、手足の冷え!
毎日のスクワットのおかげか、足先はだいぶ冷えなくなったのですが、手の指先は相変わらず冷たくなりやすいです。
そこで、手が冷える時の簡単な運動をご紹介したいと思います。
手をグー・パーして温める!パーで思いっきり開くのがポイント
体を動かせば温まるように、手も動かせば温まります。
グー・パーを繰り返すことで手の筋肉にポンプを起こし、血行をよくしましょう。
ただ、ちょっとしたコツがあります。
グーにするときは力を入れず、パーにするときに思いっきり開きましょう。
上の写真の開き方ではぜんぜんあまいです。
もうこれ以上は開かない!というところまで、思いっきりです。
で、グーにして、またパーにします。さっきよりももっと開かせるつもりで開いてみましょう。
これを、続けているうちに、だんだん、じんわりと手が温まってきます。
私もちょうど、指先が冷たくなっていたので、どれくらいで温まってくるか計ってみました。
1分では、まだまだ変化は感じられません。
2分続けると、温かさはまだないものの、指でエネルギーが使われて熱を生んでいるような感じがしてきます。
3分続けると、じんわりと温かさを感じるようになりました。でも手が疲れてきます。パーの力が弱まってきたので、がんばって開きます。
4分続けたところで、両手を合わせてみました。指先の冷たさはなくなり、温かいというほどではないですが、ぬるい(?)というくらいになりました。
5分続けたら、ポカポカしてくるのを感じました。
この時間は、人によって違うと思いますが、ご参考までに。
グー・パーをやめてからも、手がどんどん温まっていく感じがします。
血が廻りだしたのですね。
ただ、一度温まればいつまでもずっと温かい、というわけではありません。当たり前ですが。
冷える前に、またグーパーしてみるといいですね。
知らない間に手に力が入ってしまっている
なぜ、パーにするときに思いっきり開くのがよいのかというと、私たちの生活のなかで、手をパーにする機会が少ないからです。
緊張しているときや、怒り心頭しているとき、何かにグッと堪えるとき、いつの間にか手を握りしめてグーになってしまっています。
でも、いつの間にか指をピーンと伸ばして手を開いてしまっていることなんて、そうそうないですよね。
それでなくとも、ペンを握ったり、ハンドルを握ったり、包丁を握ったり、カバンの持ち手を握ったり、何かと私たちは握ることが多いのです。
そうすると、自然と手がグーの形に縮こまっていってしまうのです。
手を楽にしてみてください。
グーにはならないと思いますが、指も手のひらも少し丸まりますよね。
でも、筋肉のない状態の手の骨は、↓のように真っ直ぐなんです。
私たちがいかに、手のひら側の筋肉を縮ませ、手の甲側の筋肉を伸ばしてしまっているかが分かります。
だから、手の甲側の筋肉を縮めてポンプすることで、血の巡りがよくなるのです。
いつもと違う動きをしてみよう
いつもとは違う動きをしてみる。いつもはやらないことをやってみる。
そうすると、縮こまりがなくなって巡りがよくなる。
それは、手の動きに限らず、体全体に言えることです。
小さな行動一つ取っても、いつもと違う動きをすることは血行改善のチャンスかもしれません。
たとえば家族のだんらん。テーブルのどこに誰が座るか、なんとなく決まっている思いますが、たまには席替えしてみるのはいかがでしょう。
座る位置が変わると、キッチンからの動線が変わります。テレビの方向も変わります。
いつも右手側に置いている化粧水や美容液を、左手側に置いてみたらどうなるでしょう。
左手を使うようになるかもしれないし、右手を交差して取るようになるかもしれません。
それらの変化が血行改善に役立つ動作となるかどうかは、わかりません。
変えた結果、他のところでやっている動作と同じことをするようになってしまったりするかもしれませんし。
でも、いつも同じ動きばかりしているよりは、違うことをした方が、いろんな筋肉を使えるチャンスが広がります。
利き手と反対の手を使ってみるのはよい、とよく言われますね。
脳にも体にもよいエクササイズになりそうです。
私もいろいろ左手でトライしてみるものの、「えーい、もどかしい!」となって結局右手を使います。
試しに、右手と左手、両方思いっきりパーにして、どっちが開くか比べてみました。
やっぱり、右手の方が開かなかったです。ごめんよ右手。
ストレッチインストラクター。13年間のデスクワークの後、ストレッチと体幹運動で重い冷え性と生理痛を克服。デスクワーカー向けのストレッチレッスンをしています。
主婦の友社のウェブメディア「OTONASALONE(オトナサローネ)」でヘルスケアライターとしても執筆中。