速く歩くのと、ゆっくり歩くのとでは、どっちが健康にいいの?
先日、祖母(82歳)に施術しました。特にどこかに痛みがあるわけではなかったのですが、高齢な方の場合は伏臥位(うつ伏せ)が辛いため、通常は伏臥位で行う施術も祖母には仰臥位(仰向け)で行うつもりでいました。ところが、「うつ伏せ大丈夫よ」と言うので、「じゃあ辛くなったら言ってね」ということで伏臥位でやらせてもらいました。結局、途中でうつ伏せが辛くなることもなく、通常通りの施術を最後まで行いました。
視診では、よくあるお腹を突き出した姿勢(お馴染みの下の写真と同じ)でしたが、体を動かしてもらう検査ではそれほど動きにくい感じもしない。高齢の割には、という意味ではなく、若い人と比べても全然ふつう。実際に触ってみても、筋の柔軟性を感じます。聞けば、週2回のレクリエーションダンスと週1回の体操教室に通っているそうで。恐れ入りました。
ところで、レクリエーションダンスってなんですか?
恥ずかしながら私、存じておりませんでした。ググったところ、ダンス動画がたくさん出てきたので見てみたら、これはとてもいい軽い運動(ご興味ある方は適当にググってください)。これを毎回1時間ずつやっているのなら、よい有酸素運動ですね。
ちなみに、祖母、母、私、それぞれお腹を突き出した姿勢をしておりますが、趣味でテニスをしている母のハムストはバキバキ、いまもこうしてPCの前で収縮しっぱなしの私のハムストもやっぱりバキバキ。なんと、祖母が一番健康かもしれません…。PCの前で動かない私のハムストがバキバキなのはとりあえず置いといて、どちらも「運動」している祖母と母のハムストに違いが出るのはなぜでしょう。
「大事なのは、パワーではなく何によってパワーが生まれるか」byイチロー
それは、レクリエーションダンスが、様々な動きで全身の筋肉に軽い運動を起こさせていて、特に、それほど速くないゆるっとしたテンポであるためインナーマッスルもちゃんと使えているからです。
激しいスポーツはどうしても、アウターに力が入ってしまいます。※
もちろん、体幹が重要であることを知っているプロのアスリートは、きちんとインナーを鍛えていますが。インナーをちゃんと使えないと、体を上手に使えないのです。
超ゆっくり歩くとメッチャ疲れる
速く歩くのなら、インナーを使わなくてもアウターだけでなんとかなっちゃいます。※
だけど、ゆーっくり歩こうとすると、インナーを使わないといけません。片脚立ちになる時間が長いため上手にバランスをとる必要がありますから。
疲れるってことは、それだけ筋肉を使っているということなのです。
速く歩くのとゆっくり歩くの、どっちがいいかは言わずもがなですね。私は歩くのすごく速いんですけどね。ゆっくり階段を上り下りするのは本当に苦手。だって疲れるんだもん(・ω<) てへぺろ
※インナーとアウターについてはこちらの記事をご参照ください。
ストレッチインストラクター。13年間のデスクワークの後、ストレッチと体幹運動で重い冷え性と生理痛を克服。デスクワーカー向けのストレッチレッスンをしています。
主婦の友社のウェブメディア「OTONASALONE(オトナサローネ)」でヘルスケアライターとしても執筆中。