坐骨で座れていますか?腰痛を防ぐにはちゃんと坐骨で座りましょう。
坐る骨と書いて坐骨。坐骨とは下のホネコさんの写真のとおり、お尻にある骨です。背もたれに寄りかかったり、背中を丸めて座っていると、坐骨で座れません。
猫背では坐骨で座れない
下の写真のように、猫背だと骨盤が寝てしまって坐骨で座れていません。デスクワークや車の運転など、腕を前に出す時は猫背になるのは仕方のないことですが、腕を下におろして座れる状況なのであれば、骨盤を立てて坐骨で座りましょう。
壁や背もたれに寄りかかったら坐骨で座れない
下のニクオさんの姿勢、私も以前はよくやっていたのですが、いまではやりません。これも骨盤が後傾して坐骨で座れていません。壁や背もたれに寄りかかりたいときは、なるべく深く座るようにしましょう。特に女性は、電車に乗っているときに座席で脚が開いてしまわないようにするためにも有効です。浅く座って背もたれに寄りかかると、脚を閉じにくいのです。
胡坐(あぐら)は後ろ重心になりやすい
胡坐の時は、上体を少し前傾させるくらいのつもりで背筋を伸ばせば、坐骨で座れます。胡坐は正座より後ろ重心になりやすいので、気をつけましょう。
そのまま立ち姿勢にも影響し、腰痛の原因になります
壁や背もたれに寄りかかって座ったり、背中を丸めて座ったりして、骨盤が後傾してしまっている状態。その姿勢を続けることで、筋肉はその形のまま凝り固まっていきます。そんな人が立ったら下の写真の×の姿勢になるわけです。寄りかかっている人は下の写真のお腹突出しの姿勢に、背中を丸めている人は猫背になるでしょう。※
最初は気を付けていてもだんだん骨盤が後傾してしまって、いつのまにか坐骨でちゃんと座れていない、という方は、お尻の後ろに丸めたタオルを置いてみてください。飛行機などで長時間座らなければならないときなどにもオススメです。
※写真の×の姿勢がなぜ腰痛になるかについては、過去の記事でご紹介しています。
ストレッチインストラクター。13年間のデスクワークの後、ストレッチと体幹運動で重い冷え性と生理痛を克服。デスクワーカー向けのストレッチレッスンをしています。
主婦の友社のウェブメディア「OTONASALONE(オトナサローネ)」でヘルスケアライターとしても執筆中。