歩くときの肩、どうなってます?股関節と肩関節は連動します
ストレッチ教室では、ダンスと称して音楽に合わせて軽い運動をしています。
いまのところ、嵐の曲に合わせていますが、何かリクエストがあればご予約の際にお知らせください笑 iTunesでダウンロードできるものならなんでもOKです。
で、そのダンスの動きの一つに、片脚を曲げて持ち上げ、反対の手でつま先にタッチする、という運動があります。下の写真のイメージです。
これは、腸腰筋を鍛える運動です。
腸腰筋は、ミゾオチのあたりから脚の付け根まで繋がっている、とても大きなインナーマッスルです。
股関節を曲げるときに働きます。
例えば↓の右の姿勢をしている人はとても多いですが、この人の腸腰筋は伸び伸びになって弱まってしまっています。
まっすぐの姿勢に戻すためには、腸腰筋を鍛えることが大切なのです。
(同時に、縮こまってしまっているお尻やモモ裏の筋肉をストレッチすることも大切です。)
脚はミゾオチから始まっています。
ダンスのときもお腹で脚を持ち上げるつもりでがんばっていただいてます。
脚と腕を別々に考えない。股関節と肩関節は連動する
さて、先日、お客様でどうしても手がつま先にタッチできない方がいらっしゃいました。
腸腰筋が弱り過ぎて脚が上がらない、というほどでもありません。
そこで、タッチに使う腕とは反対側の肩、つまり持ち上げている脚と同じ側の肩を後ろに引くようにしてもう一度トライしていただいたところ、ちゃんとタッチできました。
「あら、こっちの肩のことは思いつかなかったワ」とちょっと驚いたご様子でした。
脚だけとか、腕だけとかで動こうとしては、上手に体を使えないのです。
上手に使えないということは、壊しやすい、ということでもあります。
重いものを腕だけで持ち上げようとしてギックリ腰、なんていうのが良い(悪い?)例です。
ところで件のダンス、実は腸腰筋を鍛える動きの前に、肩関節まわりの筋肉を使う動きも入っていて、肩を後ろに引きやすくなるようにしています。
実によく練られたダンス!と自画自賛する今日この頃です。
歩くときも、腕を振るのではなく、肩を後ろに引く
歩くときに腕を振るとよいと言われたりするもんだから、体の前で腕を振って歩いている人がいるかもしれません。
「脚と腕が一緒に出てるよ笑」なんてセリフ、よくありますけども、脚と反対の腕を出す、というのがそもそも違います。
脚と同じ側の肩を引くのです。そうすれば、勝手に反対の腕が前に出ます。
動かすべきは腕というより肩関節なのです。
下半身も、脚というか股関節の動きです。
ミゾオチから脚を出し、肩を引く。こうすることで、よりパワフルな体の使い方ができます。
肩こり解消に「肩甲骨はがし」が巷で流行っているみたいです。肩を引いて歩いていれば、肩甲骨もはがれてきますよ。
あ、超大事なことをオマケのように書き足します。
歩くときの着地はかかとから!よろしく!
ん?デジャヴ?
ストレッチインストラクター。13年間のデスクワークの後、ストレッチと体幹運動で重い冷え性と生理痛を克服。デスクワーカー向けのストレッチレッスンをしています。
主婦の友社のウェブメディア「OTONASALONE(オトナサローネ)」でヘルスケアライターとしても執筆中。