寝ているときに膝を立てたくなっちゃう人、集まれ!
初めのうちは、膝を真っ直ぐにして寝ていたはずなのに、なんだか膝を曲げたくなってくる。
デスクワークや車の運転など、座って膝が曲がった状態が長く続いている人に多いはずです。
膝を曲げ続けることによって、膝裏の筋肉(ハムスト下部、腓腹筋)が短くなってしまい、寝ているときでも膝を曲げた方が楽になってしまっているのです。
もちろん、正座でいる、胡坐でいる時間が長い人も同じです。
膝が曲がってしまう=膝を伸ばす筋肉が弱まっている
膝を曲げる筋肉は、脚の裏側にあります。膝を伸ばす筋肉は、脚の表側にあります。前モモの筋肉(大腿四頭筋)です。
膝を曲げる筋肉が短くなりすぎ(強くなりすぎ)、膝を伸ばす筋肉が伸びすぎる(弱くなりすぎる)と、膝を伸ばせません。筋肉はバランスが大切なのです。
いまは立っているときには伸びている膝も、年齢を重ねたときに伸ばせなくなってしまう可能性があります。
膝を伸ばす筋肉を鍛えるのにはスクワットが最善です。そのうち、正しいスクワットの方法※もご紹介したいと思います。
が、今回は、膝裏で短くなってしまった(強くなり過ぎた)筋肉のストレッチ方法をご紹介します。
※正しいスクワットの方法、後日ご紹介しましたのでリンク貼ります。
片方の膝の上に、反対の足を乗せる。これだけ。
上の写真のように、片方の膝の上に、反対の足を乗せてください(膝のお皿に乗せるのではなく、お皿より上の方に乗せます)。
このとき、以下の2点を忘れずに。
①かかとを前に突き出すように
②上体は少し前かがみで
膝の裏が伸びる感じがするはずです。伸ばした膝の裏と床の隙間に、手が楽々入っちゃう人は要注意ですよ!
ハイヒールを履いた後も、膝を立てたくなる
最近はハイヒールを履く機会が減ってしまったのですが、ハイヒールは大好き。
たまにハイヒールで歩き回った後に、酔っ払ってケアもせずに寝てしまうと(←)、だいたい気づいたら膝を立てて寝ています。
この場合は、膝を曲げる筋肉が短くなっているのではなく、足首を曲げるためのふくらはぎにある筋肉が短くなっているのです。
膝を立てて寝るということは、ふくらはぎの筋肉はずっと収縮したままです。
そこへ、急に「伸び」などすれば、確実に攣ります。
腸腰筋が短くなっている人も、膝を立てたくなる
下の写真のように出っ尻の姿勢の人も、膝を立てて寝たくなります。
この場合は、股関節がいつも曲がっているため、仰向けになったときにも股関節を曲げたくなるのです。
脚を伸ばして寝ようとすると、いつも反っている腰がまっすぐに引き伸ばされることになりますから、痛いのです。
色々な事情で膝を立てて寝ている人がいるわけですが、総じて膝を立てて寝ている人はどこかの筋肉が短くなり過ぎです。
もし、どれかに当てはまるようでしたら、注意してくださいね。
ストレッチインストラクター。13年間のデスクワークの後、ストレッチと体幹運動で重い冷え性と生理痛を克服。デスクワーカー向けのストレッチレッスンをしています。
主婦の友社のウェブメディア「OTONASALONE(オトナサローネ)」でヘルスケアライターとしても執筆中。